恩師へ。

わたしのニチジョウ

恩師ともいえる塾の先生が亡くなった。

日曜日の朝、温泉で倒れたらしい。
私にとっては、この業界に入って二人目の恩師だと思っている、
大切な人だ。

人の死は、突然やってくる。

先週、その人は元気な顔でテキストを届けてくれた。
ちょっとしたお願いでも教室まで顔を出してくれる、人情味に溢れた人だった。

晩年、熱心に塾を集めてフォーラムを開いてくれた。
それは間違いなく、今の熟長会、塾同士の集まりの原型となっている。

きっと私には見えない何かが見えていて、
札幌の塾の未来を案じて動いてくれたに違いない。

私の父は、私が20の時に亡くなった。
同じ業界にいたその人は、
父のことを語ってくれる、数少ない人だった。

人の死は突然やってくる。

だから、今を一生懸命生きなければいけないし、
その日、その出会いを大切に生きなければならない。

それなのに、
テキストを届けてくれた時の、
軽い挨拶が最後になるなんて。

思ってもいなかった。

私の死生観。

死ぬことは、心の中に生き続けることだ。
おおよそ20年間、そう思って生きてきた。

それでも、身近な人の死は、悲しい。
ただひたすらに、悲しい。

恩に報いることもできずに、逝ってしまった。

もっと話したかった。もっと学びたかった。

大事なのは、これからの生き方だ。

恩に報いたと思えるのが、
5年後か、10年後になるのか。

先生の想いも背負って、仕事に励みたい。

きっと見ていてくれる。

白浜さん。

ありがとうございました、
安らかにお眠りください。

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