2020年1月28日、令和2年度公立高等学校入学者選抜の出願状況が発表されました。
以下、並び替え可能な出願状況の集計表や、倍率ごとの高校の特徴、私立無償化の影響についてまとめました。
出願状況の集計表
公式サイトは倍率などが比べにくいので、集計表を作成しました。今年・昨年の倍率や増減によって表が並び替えられるので、ご活用ください。(1行目の▼印をクリックしたら、昇順/降順で並び替わります)
No. | 学校名 | 学科名 | 募集人員 | 今年の倍率 | 昨年の倍率 | 増減 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 札幌東 | 普通 | 320 | 1.5 | 1.8 | -0.3 |
2 | 札幌西 | 普通 | 320 | 1.5 | 1.7 | -0.2 |
3 | 札幌南 | 普通 | 320 | 1.2 | 1.4 | -0.2 |
4 | 札幌北 | 普通 | 320 | 1.3 | 1.3 | 0.0 |
5 | 札幌月寒 | 普通 | 280 | 1.3 | 1.4 | -0.1 |
6 | 札幌啓成 | 普通 | 280 | 1.3 | 1.3 | 0.0 |
7 | 札幌北陵 | 普通 | 280 | 1.4 | 1.2 | 0.2 |
8 | 札幌手稲 | 普通 | 280 | 1.1 | 1.0 | 0.1 |
9 | 札幌丘珠 | 普通 | 280 | 1.1 | 0.8 | 0.3 |
10 | 札幌西陵 | 普通 | 280 | 1.0 | 1.0 | 0.0 |
11 | 札幌白石 | 普通 | 280 | 1.4 | 1.1 | 0.3 |
12 | 札幌東陵 | 普通 | 320 | 0.9 | 1.0 | -0.1 |
13 | 札幌南陵 | 普通 | 160 | 0.8 | 0.7 | 0.1 |
14 | 札幌東豊 | 普通 | 240 | 0.6 | 0.8 | -0.2 |
15 | 札幌真栄 | 普通 | 160 | 1.0 | 1.2 | -0.2 |
16 | 札幌あすかぜ | 普通 | 280 | 0.7 | 0.9 | -0.2 |
17 | 札幌稲雲 | 普通 | 280 | 0.9 | 1.0 | -0.1 |
18 | 札幌英藍 | 普通 | 320 | 1.0 | 1.4 | -0.4 |
19 | 札幌平岡 | 普通 | 240 | 1.2 | 1.1 | 0.1 |
20 | 札幌白陵 | 普通 | 160 | 0.9 | 0.9 | 0.0 |
21 | 札幌国際情報 | 普通 | 80 | 1.6 | 2.0 | -0.4 |
22 | 江別 | 普通 | 200 | 1.2 | 1.0 | 0.2 |
23 | 野幌 | 普通 | 160 | 0.6 | 0.8 | -0.2 |
24 | 大麻 | 普通 | 280 | 0.8 | 0.9 | -0.1 |
25 | 千歳 | 普通 | 200 | 1.1 | 1.2 | -0.1 |
26 | 千歳北陽 | 普通 | 200 | 0.8 | 0.8 | 0.0 |
27 | 北広島 | 普通 | 320 | 1.1 | 1.2 | -0.1 |
28 | 北広島西 | 普通 | 280 | 0.9 | 0.8 | 0.1 |
29 | 石狩南 | 普通 | 280 | 1.4 | 1.1 | 0.3 |
30 | 当別 | 普通 | 80 | 0.6 | 0.8 | -0.2 |
31 | 恵庭南 | 普通 | 200 | 1.0 | 0.9 | 0.1 |
32 | 恵庭北 | 普通 | 280 | 0.9 | 1.0 | -0.1 |
33 | 札幌啓成 | 理数 | 40 | 1.8 | 1.6 | 0.2 |
34 | 恵庭南 | 体育 | 80 | 1.0 | 1.2 | -0.2 |
35 | 札幌国際情報 | 国際文化 | 80 | 1.2 | 1.1 | 0.1 |
36 | 千歳 | 国際教養 | 40 | 0.7 | 1.1 | -0.4 |
37 | 当別 | 園芸デザイン | 40 | 0.3 | 0.5 | -0.2 |
38 | 札幌工業 | 機械 | 80 | 1.2 | 1.1 | 0.1 |
39 | 札幌工業 | 電気 | 80 | 0.7 | 1.0 | -0.3 |
40 | 札幌工業 | 建築 | 80 | 1.2 | 1.2 | 0.0 |
41 | 札幌工業 | 土木 | 80 | 1.0 | 0.8 | 0.2 |
42 | 札幌琴似工業 | 電子機械 | 80 | 1.2 | 1.0 | 0.2 |
43 | 札幌琴似工業 | 電気 | 80 | 0.6 | 1.1 | -0.5 |
44 | 札幌琴似工業 | 情報技術 | 80 | 1.6 | 1.0 | 0.6 |
45 | 札幌琴似工業 | 環境化学 | 80 | 0.7 | 0.8 | -0.1 |
46 | 札幌国際情報 | 理数工学 | 40 | 1.0 | 1.5 | -0.5 |
47 | 札幌東商業 | 流通経済 | 80 | 1.0 | 1.6 | -0.6 |
48 | 札幌東商業 | 国際経済 | 80 | 1.0 | 1.4 | -0.4 |
49 | 札幌東商業 | 会計ビジネス | 80 | 0.8 | 0.9 | -0.1 |
50 | 札幌東商業 | 情報処理 | 80 | 1.0 | 1.1 | -0.1 |
51 | 札幌国際情報 | グローバルビジネス | 120 | 1.4 | 1.2 | 0.2 |
52 | 江別 | 事務情報 | 80 | 0.7 | 0.8 | -0.1 |
53 | 千歳 | 国際流通 | 80 | 0.9 | 0.9 | 0.0 |
54 | 江別 | 生活デザイン | 40 | 1.0 | 0.7 | 0.3 |
55 | 当別 | 家政 | 40 | 0.7 | 0.5 | 0.2 |
56 | 石狩翔陽 | 総合 | 320 | 1.1 | 1.1 | 0.0 |
57 | 札幌厚別 | 総合 | 280 | 1.2 | 1.5 | -0.3 |
58 | 市立札幌旭丘 | 普通 | 320 | 1.5 | 1.5 | 0.0 |
59 | 市立札幌藻岩 | 普通 | 320 | 1.3 | 1.2 | 0.1 |
60 | 市立札幌平岸 | 普通 | 280 | 1.6 | 1.4 | 0.2 |
61 | 市立札幌平岸 | デザインアート | 40 | 1.2 | 1.3 | -0.1 |
62 | 市立札幌清田 | 普通 | 200 | 1.5 | 1.2 | 0.3 |
63 | 市立札幌清田 | グローバル | 40 | 1.0 | 1.1 | -0.1 |
64 | 市立札幌新川 | 普通 | 320 | 1.5 | 1.7 | -0.2 |
65 | 市立札幌啓北商業 | 未来商学 | 240 | 1.1 | 1.0 | 0.1 |
倍率が1.5倍以上の高校
- 札幌啓成│理数│1.8倍(+0.2)
- 札幌琴似工業│情報技術│1.6倍(+0.6)
- 札幌国際情報│普通│1.6倍(-0.4)
- 市立札幌平岸│普通│1.6倍(+0.2)
- 札幌西│普通│1.5倍(-0.2)
- 札幌東│普通│1.5倍(-0.3)
- 市立札幌清田│普通│1.5倍(+0.3)
- 市立札幌旭丘│普通│1.5倍(0.0)
- 市立札幌新川│普通│1.5倍(-0.2)
中堅進学校である、平岸1.6倍(+0.2)・清田1.5倍(+0.3)が気になります。
平岸については、北区は【北/国際情報/手稲新川/北陵平岸】と学力順に分かれるので、新川の高倍率を避けて落とした人が多かったはずです。
そして倍率を下げた・キープしたとはいえ、国際情報1.6倍(-0.4)・新川1.5倍(-0.2)・旭丘1.5倍(0.0)は相変わらずの高倍率。
昨年高倍率だった、西(-0.2)・東(-0.3)が1.5倍に落ち着いたのは、南北から下げた受験生にとって朗報となりました。
倍率が1.3〜1.4倍の高校
- 石狩南│普通│1.4倍(+0.3)
- 札幌白石│普通│1.4倍(+0.3)
- 札幌国際情報│グローバルビジネス│1.4倍(+0.2)
- 札幌北陵│普通│1.4倍(+0.2)
- 札幌月寒│普通│1.3倍(-0.1)
- 札幌啓成│普通│1.3倍(0.0)
- 札幌北│普通│1.3倍(0.0)
- 市立札幌藻岩│普通│1.3倍(+0.1)
標準校のTOP、石狩南・白石がともに1.4倍、+0.3の倍率アップとなりました。おそらく裁量問題を避けた人が多く出願した結果です。
また北区では、北陵が1.4倍(+0.2)と倍率が上がっています。
伝統的に北陵・手稲のような「マジメそうな学校」は倍率が低めですが、こちらも新川の高倍率を避けた結果だと思います。
倍率が1.2倍の高校
- 江別│普通│1.2倍(+0.2)
- 札幌琴似工業│電子機械│1.2倍(+0.2)
- 札幌平岡│普通│1.2倍(+0.1)
- 札幌工業│建築│1.2倍(0.0)
- 札幌工業│機械│1.2倍(+0.1)
- 札幌国際情報│国際文化│1.2倍(-0.3)
- 札幌厚別│総合│1.2倍(-0.3)
- 札幌南│普通│1.2倍(-0.2)
- 市立札幌平岸│デザインアート│1.2倍(-0.1)
札幌南が1.2倍、倍率を-0.2落としています。
南(-0.2)・北(0.0)・東(-0.3)・西(-0.2)と、TOP4の倍率が落ち着いているのが今年の特徴です。志望校を手堅く選んだ結果なのでしょうか。
私立無償化の影響は…?
以前、私立無償化について書きましたが、「無償化だから私立高校を選ぶ」のではなく、「学力に合わせて選びやすいから私立高校を選ぶ」という人が増えているのではないか。それが私の実感としてあります。
年々、このように志望校を決めるパターンが増えています。
- 行きたい公立高校は、倍率が高い
- 公立高校を下げると、大学進学の実績も下がる
- 下げた公立高校の横並びに、進学実績が高い私立高校がある
- それなら公立高校はチャレンジ、私立高校でも納得して通える
高い倍率の公立高校と、定員が割れている公立高校。その差が決定的になっている背景には、少なからずこのロジックが影響していると思います。
ちなみに私が進路指導をする際には、「入口の学力ではなく、出口の実績」をもとにアドバイスをしています。「公立/私立」というカテゴリにとらわれる必要は、もはやないと思っています。
以上、2020年1月28日発表、令和2年度公立高等学校入学者選抜の出願状況についてのまとめでした。
鷹取先生、城山先生の記事も出願状況についてアップしていますので、リンクを貼っておきます。
北海道札幌市で塾の先生をしつつ、家庭教師の派遣・Webサイト作成・チラシ作成など、幅広くお仕事させていただいています。
『情報発信の可能性を探りたい』などとゆる〜く考えながら、自由気ままにブログを綴っています。
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