進学舎さん(北海道学力コンクール)からいただいた情報の中から、『各高校の北海道大学に現役で合格した人数』を抜粋しました。
あえて現役生のみで抜粋したのは、浪人生は自力で勉強した本人の力が大きく、学校の力ではないと考えているからです。(〇〇高校の合格実績とうたっていても現役+浪人の表記であったり、中には浪人の数を公表していないケースもあります)
北大の合格者数だけですべてが語れるわけではないのですが、一つの指標として参考になればと思います。
北大合格者数(現役)
公立/私立 | 高校名 | 北大合格(現役) |
---|---|---|
公立 | 北 | 75 |
公立 | 南 | 64 |
公立 | 東 | 58 |
公立 | 西 | 51 |
公立 | 旭丘 | 27 |
私立 | 北嶺 | 23 |
私立 | 第一 | 21 |
公立 | 啓成 | 9 |
公立 | 北広島 | 9 |
公立 | 開成 | 9 |
公立 | 月寒 | 8 |
公立 | 国際情報 | 8 |
公立 | 手稲 | 8 |
私立 | 日大 | 6 |
私立 | 立命館慶祥 | 6 |
公立 | 清田 | 6 |
公立 | 北陵 | 4 |
私立 | 北海 | 3 |
私立 | 光星 | 3 |
公立 | 藻岩 | 3 |
私立 | 藤女子 | 2 |
公立 | 稲雲 | 2 |
私立 | 大谷 | 1 |
公立 | 白石 | 1 |
公立 | 新川 | 1 |
公立 | 千歳 | 1 |
表からわかること
東西南北が圧倒的
当然ながら、高校受験の時点で学力が高い『南北東西』が50〜70名と圧倒的です。
北大合格者の地元生の割合が40%を下回っている中、毎年一定の合格者を輩出しているのは、さすがといったところでしょうか。
ちなみに、最も北大現役合格者が多いのは北高ですが、南高は北大以外を受験する人も多いので、『北大合格者数が一番=実績が一番』というわけではありません。
旭丘・北嶺・第一が続く
次に、『旭丘・北嶺・第一』が20名を超える合格者で後につけています。
公立高校では、東西南北に続くのは旭丘高校だけでした。私立高校は、同じ系列校である北嶺と第一がランクイン。
とりわけ中高一貫校である北嶺高校の定員は、公立320名に対し、たった120名に過ぎません。その中でこの合格者は、南北東西に匹敵するといえるでしょう。
開成・啓成・北広島以下は横並び
それ以下の高校の合格者はすべて1ケタで、そこまで大きな差はありません。
感覚的には、公立高校は『国際情報・啓成・月寒・北広島・手稲』の5校が、少し上に位置していると思います。高校受験時点での学力を考えると、それらに追随している『清田・北陵』が頑張っているように思えます。
逆に、高校受験の時点で人気の高く、手稲と同じくらいの合格点である『新川』の結果が寂しく、また北陵と変わらない合格点の『平岸』については合格者すらいません。この点は、高校受験時点での人気だけに惑わされないように注意してください。
また私立高校では、上位校の併願先となる『日大・立命館・北海・光星』が順当にランクインしています。
これから私立高校の授業料が実質無料化になったとして、私立高校の合格者がどのように変わっていくのか注目です。
私が思うこと
かれこれ15年以上も塾業界に身をおいていますが、『高校受験がゴール』『とりあえず入れる公立高校』と考えている生徒さん・保護者さんが多いのが、北海道札幌の現状です。
その結果なにが起こっているかというと、高校に受かった時点で、勉強にブレーキがかかるんですよね。「プツッ」と糸が切れたように目標を失い、まわりに流されるといいますか。
それが先ほどの北大現役合格者数『南北東西旭丘』『それ以外』の差にあらわれているように感じています。入学時点の学力差がそのまま、それどころか差が開いている高校さえあります。
高校を選ぶ際は『出口の学力、出口の実績』を視野に入れ、何のための高校受験なのか考える必要がありそうです。
北海道札幌市で塾の先生をしつつ、家庭教師の派遣・Webサイト作成・チラシ作成など、幅広くお仕事させていただいています。
『情報発信の可能性を探りたい』などとゆる〜く考えながら、自由気ままにブログを綴っています。
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